【5人月分の開発を1人で!】マクアケがトヨクモkintone連携サービスで構築した年間1,000時間の工数削減を叶える業務基盤
企業紹介
アタラシイものや体験の応援購入サービス「Makuake」、生活者の声とデータを活用した事業者向けリサーチサービス「Makuakeインサイト」、「Makuake STORE」及び「Makuake STORE for ECモール」等の一般販売支援サービス等の運用 等
課題
事業の転換にともない、既存システムでは顧客単位での過去履歴の把握や情報の一元管理が困難になっていた
EC事業の精算業務やPDFデータ・押印を介したアナログな申込プロセスが現場の大きな負担となり、手作業によるミスも懸念されていた
解決策
kintoneを基盤に、トヨクモの5つの連携サービス(FormBridge、kViewer、PrintCreator、kMailer、DataCollect)をフル活用
複雑なEC売上の自動集計から、精算書のPDF生成・自動送付、さらに顧客専用マイページによる電子申し込みシステムを構築した
効果
本来エンジニア5〜6人月が必要な大規模開発を、トヨクモサービスを活用することにより1名の担当者が2週間という短期間で完遂
電子申し込みシステムの導入だけで、審査チームの工数を年間700時間〜1,000時間削減することに成功

アタラシイものや体験の応援購入サービス「Makuake(マクアケ)」を運営する株式会社マクアケ。同社はITスキルが必ずしも高くない現場でも使いこなせる業務基盤としてkintoneを導入し、さらにトヨクモの連携サービスをフル活用することで、複雑なEC販売管理や電子申し込みシステムを驚異的なスピードで構築しています。
今回は「FormBridge」、「kViewer」、「kMailer」、「PrintCreator」、「DataCollect」の5つのkintone連携サービスを使いこなし、システム開発の民主化をリードする開発本部の山田史朗氏に、その活用術と圧倒的な導入効果について詳しくお話を伺いました。
▲開発本部の山田 史朗氏
「使いやすさ」へのこだわりからkintone+トヨクモkintone連携サービス導入へ
アタラシイものや体験の応援購入サービスを展開する株式会社マクアケでは、自社開発のスクラッチによる基幹システムを運用していました。しかし、事業の転換にともない、現場ではある課題による業務負担が大きくなっていたそうです。
「基幹システムはプロジェクトや商品単位の管理には優れていましたが、事業者(実行者)単位で過去にどんなプロジェクトをしてきたのかを検索したり、情報集約したりということが困難でした」(山田氏)
以前のシステムでは個々のデータは閲覧できたものの、事業者ごとの全体像や過去の履歴を一元的に把握することが難しく、現場の担当者は必要な情報を得るために手間を要していました。また、社内のITスキルにはばらつきがあったため、誰もが直感的に操作でき、かつ柔軟にデータを集約できるツールが必要とされていました。
当初、同社では別のWebデータベースツールも検討していましたが、kintoneが導入される決定打となったのは、現場からの強い要望だったそうです。当時導入していたデータベースではインターフェースが使いにくいと感じ、直感的に使えるkintone導入が望まれたという背景があります。
その後、2022年に新しいプロジェクトの始動を皮切りに、kintoneとトヨクモのkintone連携サービスの本格利用が加速します。山田氏はかねてから課題だった事業者単位の履歴把握ができる仕組みを実装するため、基幹システムからkintoneへデータを自動で反映させる仕組みを構築しました。これにより、基幹システムに手を加えることなく、事業者様ごとに過去のプロジェクト履歴をkintone上で可視化できる土壌が整いました。
トヨクモkintone連携サービスの「掛け合わせ」で生まれる圧倒的シナジー
マクアケ社では、「社外とのコミュニケーション」や「kintone上での高度なデータ集計」をトヨクモの連携サービスを利用することで実現しています。製品導入のきっかけとなったのは、主に「定型メール業務の自動化」に関する課題でした。
基幹システムのデータをkintone上に反映できたことで、営業担当者が毎日手動で送っていた多数の定型メール(各種案内やアンケートなど)を自動化したいというニーズが生まれ、その解決策としてkMailerが導入されました。
これらを皮切りに、トヨクモkintone連携サービスを組み合わせた多様な活用が始まります。ここではその一部をご紹介します。
事例1:DataCollect、FormBridge、kViewer、PrintCreatorで複数モール展開のEC事業を支え高度な自動集計と一元管理システムを実現
マクアケでは2025年から新規事業として、楽天市場やYahoo!ショッピング、TikTok Shopなどの外部モールでも「Makuake」でデビューした新商品の出品・販売・プロモーション・物流代行を行っています。これらの登録申し込みや売上データの一元管理、精算書作成や在庫・納品管理、倉庫連携などを、約20のkintoneアプリを使って管理しており、ここでFormBridge、kViewer、PrintCreatorそしてDataCollectが活躍しています。
「各モールにどの商品を登録するかはお客様から申請をいただいたうえで行っています。商品登録依頼はFormBridgeを活用している他、取扱商品の状況や在庫一覧などはkViewerのMyページからご確認いただけるようになっています」(山田氏)。
各モールで販売している商品は倉庫で管理しているため、kViewerからは在庫状況も確認可能です。在庫が少なくなればメールでお知らせし、FormBridgeから納品予定日を入力いただくという流れを作っています。この情報は倉庫会社でも確認できるようになっており、重複入力やコミュニケーションの遅延防止などに繋がっています。
さらに各モールの売上はもちろん、倉庫費用や送料、販売手数料などの複雑な経費を、DataCollectを活用して事業者ごとに自動で集計・計算し、精算書という形で各事業者に請求または振り込みを行っています。
「複数のモールからの売上データを手動で集計し、事業者や商品単位でまとめたうえで、煩雑な経費を考慮した精算書を個別に作成するというのは、複雑でミスも発生しやすくなります。しかしkintoneとDataCollectを活用することで、各CSVデータを読み込ませて『まとめて更新』ボタンを押すだけで、事業者ごとの経費や振込額などがアプリに自動的に反映されるようにしたのです。経理担当者の集計作業が大幅に効率化されていますし、正確性も担保できています」(山田氏)。
精算書アプリでは、これら集約されたデータをもとに精算情報を管理。PrintCreatorを使用して精算書のPDFが自動生成できるほか、生成された精算書をkMailerで顧客に自動でメール送付しています。精算書には請求額や振込額などが1ページ目に表示されるほか、販売があった場合は売上データアプリから商品明細を反映、表示される仕組みが採用されています。
▲精算書作成アプリ画面。PrintCreator、kMailerを連携しているため、精算書の作成やメールの送信がボタン1つで行える。
特筆すべきは、この大規模なシステムを山田氏がほぼ独力で、わずか2週間ほどで構築し、約1ヶ月でローンチしたという点です。
「本来ならエンジニア5〜6人月が必要な開発を、トヨクモkintone連携サービスを組み合わせることで1人で実現できました。さらにローンチから半年で顧客数や掲載商品数が大幅に増加しましたが、このシステムのおかげで支障なく円滑に運用できています。これはトヨクモkintone連携サービスがないとできない仕組みでした。まさにkintoneという土台の上に、トヨクモkintone連携サービスがパッケージのように機能してくれています」
と、その開発効率の高さを語ってくれました。
▲kintoneで作られたECモール事業のスペース。必要な情報はすべてここに集約されている。
事例2:FormBridge、kViewer、PrintCreatorで年間1,000時間の工数削減を実現したスマートな電子申し込みシステム
同社がもう一つ大きな成果を上げているのが、FormBridge、kViewer、kMailerを組み合わせた電子申し込みシステムです。
「Makuake」ではプロジェクト掲載を申請する際、以前はPDFでのやり取りとなっており、この一連の流れが事業者や審査チームの負担となっていました。
これを解消するため、FormBridgeで入力を受け付け、kMailerで自動返信を行い、さらにkViewerで作成したマイページで入力内容の確認・修正を可能にするという方法へ変更しました。
▲「Makuake」でプロジェクトを掲載したい場合はFormBridgeのフォームから申請。
▲申請内容に修正があった場合の修正依頼の確認はkViewerのMyページから行える。
「担当者はURL付きのメールを一斉送信し、事業者はフォームから情報を入力します。入力内容の確認や修正依頼には、kViewerのMyページ機能を活用することで、事業者は申込状況がいつでも確認できる他、入力ミスがあった場合でも、審査結果に基づいて指摘箇所を表示し、事業者自身で修正できるようになりました。最終的には契約部分も電子契約サービスを利用しているので、審査チームは内容を確認するだけで済むようになったのです」(山田氏)。
この仕組みの導入により、年間700時間から1,000時間程度の工数削減が見込まれるほど、業務効率が劇的に向上。電子化によって、事業者側のスピード感にも良い影響を与えているそうです。
事例3:kMailerで定型メール業務の自動化!営業担当者の負担を劇的に軽減
トヨクモkintone連携サービス導入前は、営業職のメンバーが担当事業者に対して各種案内やプロジェクト終了後のアンケートなど、定型的なメールを手動で送信していました。
「営業担当者からの個別連絡だけではなく、事業者向けのメールマガジンも同様に手動送信だったため、お役立ち情報を定期的に送るということはできていませんでした」(山田氏)。
しかしkMailer導入により、毎日手動で行っていた定型メール業務が自動化・半自動化され、一括で処理できるようになりました。これにより、営業担当者の大幅な時間短縮を実現しました。
「これまで定期的に送れなかった事業者向けのメールマガジンも、kMailerの導入によって毎週1〜2通の頻度で配信できるようになりました。ウェビナーのお知らせや実行者向けニュースなどを定期的に送ることで、事業者との関係性を維持・強化できるようになったと感じています」(山田氏)。
事例4:FormBridgeでプロジェクト終了後のアンケート収集が可能に!
自動化されたのはメールだけではありません。プロジェクト終了後の顧客へのアンケートやヒアリングも、FormBridgeを活用して定期的に回収できるようになりました。
これまでは、各キュレーターが個別にアポイントを設定し手動で行っていました。全社として体系的なアンケート収集や集計は行われておらず、顧客からのフィードバックや満足度データを組織的に活用できていない状況だったといいます。
この課題を解決するため、基幹システムからプロジェクト終了データを抽出。プロジェクト終了後、kintoneに投入されたデータに基づき、アンケートメールを自動送信する仕組みを構築しました。アンケートの回答フォームとしてFormBridgeが利用され、回答結果はkintoneアプリに自動的に格納されるようになっています。
この仕組みの導入により、プロジェクト終了後のアンケート収集が完全に自動化。毎日10〜20件程度のアンケートが自動で処理されるようになり、全社として体系的に顧客のフィードバックを収集できるようになりました。分析結果はダッシュボードビューで可視化され、顧客の声に基づいた意思決定を行えるようになっています。
事例5:FormBridgeで社内表彰制度の運用とカルチャーを醸成!
FormBridgeは社内表彰制度においても活用されています。マクアケでは社内表彰制度を採用していますが、誰を表彰するかという推薦の収集や全社員による投票、その後の集計、発表といった一連のプロセスが、効率的かつ全社的に浸透しているとは言えない状況でした。
こうした状況を改善するため、FormBridgeとkViewerを活用。FormBridgeでマネージャーやリーダーが表彰したい社員の推薦理由などを記入してエントリーし、kViewerで推薦候補者を全社員が閲覧、投票できる仕組みを構築しました。
「FormBridgeで推薦を簡単に集め、kViewerで候補者を全社員に公開し、ワンクリックで投票できる仕組みを構築しました。プロセスが簡素化され、全社員の参加が促進されたと感じています」(山田氏)
さらに、kintoneに集約された投票データを効率的に集計できるようになり、月次のMVP発表などに活用されています。この仕組みを通じて、社員の頑張りを可視化することができました。トヨクモ製品の組み合わせが、社内コミュニケーションツールとしても機能し、企業文化の形成に貢献しているそうです。
トヨクモParkで活用のヒントを得てさらなる業務改善へ
「kintoneを『器』とするならば、トヨクモkintone連携サービスは、対外的なコミュニケーションを強化するために不可欠なコミュニケーションツールです。さまざまな課題に対して最適な道具を選んで解決できる、いわば『大工さんの道具箱』ですね」(山田氏)
そんな山田氏は、ユーザーコミュニティである『トヨクモPark』を頻繁に活用しており、構築の初心者向けの事例などを参考にしながら自身のトヨクモkintone連携サービス活用スキルを磨き続けているそうです。
▲トヨクモPark。トヨクモkintone連携サービスに関して、ユーザー同士でコミュニケーションをとることができ、業務改善のヒントが得られる。
現在、マクアケ社では応援購入サービス、ECモールでの一般販売支援サービス、リサーチサービスなど多岐にわたるサービスを提供していますが、これらを統合し、事業者が自ら情報を管理できる「統合マイページ」の構築を見据えています。
「各サービスのデータをkintoneに集約し、分析できるデータ基盤を構築したいと考えています。お客様自身が自分のマイページでサービス利用状況を一覧できるような仕組みを、トヨクモkintone連携サービスで形にしていくつもりです」(山田氏)
定型的なオペレーションを徹底的に自動化し、キュレーターが「実行者との対話」や「プロジェクトの質向上」という本来の業務に集中できる環境を作る。マクアケの挑戦は、トヨクモ製品という強力なパートナーを得て、さらなる高みへと加速していきます。
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記事公開日:2026年3月25日
※事例記事の内容や所属は取材当時のものとなります。
この事例で活用した機能はこちら
kViewer|公開ビューのデータ編集 | 公開ビューを閲覧している人自身が、ビュー内の情報を編集できるようになります。ビューに紐づくkintoneの情報も自動で更新されます。 |
kMailer|メールの一斉送信 | kintoneのレコード一覧画面から、一斉にメールを送信可能です。 |




